Do it All. Change the Concept of Age. Be Sensual.
「目指せ!自由なオトナ女子 de ブラジル」by セニョーラプリマベーラ(岩井真理) Vol.6 世界に広がるオンラインの威力 ブラジルへ来てからと言うもの、オンラインの使用頻度がグンと上がりました。 元々、PC類にはあまり興味がなく、日常生活に支障が無ければいいと、会社で支給されたパソコンで仕事をし、プライベートはラインとメールくらいなのでスマホで済ませていました。退職してフリーで仕事をしようと思った時、さすがにマズイと思い、詳しい友達に選んでもらい、新しいノートパソコンを買いました。それでも、難しい機能は不要なので、必要最小限かつリーズナブルな価格のものを選びました。そして、そのPCを携えてブラジルへ来ました。 [caption id="" align="alignnone" width="763"] 肌身離さず日本から持ってきたパソコンのおかげで、世界の繋がることができました[/caption] 実を言えば、来たばかりの頃はそんなに使っていませんでした。日常生活が落ち着いて来た3か月目頃から「仕事もなく友達も居ないブラジルで、これからどう過ごせばいいんだろう」と、思い、やみくもにネット検索をして、自分に出来ることはないかと探しながら、すっかり低くなった自己効力感を引き上げようともがいていました。 有り難い事に、まもなくいくつかのボランティアやオンライン講座などを見つけました。 中でも、海外に住む人を対象とした日本語ヘルプデスクの活動には、パソコンが不可欠でした。まずは、アメリカに住む発起人にコンタクトを取り、オンライン説明会と面接を受けました。ボランティア活動の中身を聞けば、相談業務はzoomをビデオ無しで使うこと、その告知にはツイッターを使用、メンバー間の連絡はラインです、と言われました。日本にいた時もzoomを使って講座を受けたことはありますが、自分がホストになるのは初めてです。PC周りにイマイチ自信の持てない私としては、なかなかドキドキのスタートでした。 別のコミュニティでも、会員や運営メンバーが世界中に散らばって住んでいることから、ミーティングはzoomで、コミュニケーションはFacebookグループを中心に付随するメッセンジャーでのやりとりと、チャットワークでタスクの確認します、って事でした。 もう、こうなったら苦手意識を捨てて、あらゆるツールを克服しなくては、私のブラジル生活成り立たない事を自覚しました。 「習うより慣れろ」とはよく言ったもので、次第に使い慣れて来ました。すると、誰も知り合いがいなかった私に、世界中で仲間が出来ました!南北アメリカ大陸、東南アジア、ヨーロッパ、中東など知らない土地の話は面白いし、ブラジルを知らない人達は私の話を興味深く聞いてくれます。しかも、同じ目的に向かって活動している仲間達との交流で、心がじわじわと満たされていくのを感じました。私は、一緒に語り合い、進んでいく仲間が欲しかったことにも気づきました。距離なくて、近くても遠くても構わない! [caption id="" align="alignnone" width="1024"] 南米をデザインしたデコパージュは、駐妻友達からの手作りプレゼント[/caption] 次第に、私の生活は、パソコン無しでは機能しなくなりました。ブラジルで知り合った新しい友達とは、リアルに会えることの意味もたくさんありますが、オンラインをふんだんに使って活動する事で、私の活動範囲が地球丸ごとになったのもリアルな現実です。その後、Slackやワークプレイスも使わざるを得なくなり、一方であまり得意でなかった資料作りも必要に迫られて、少しは進歩したかな。唯一の悩みは、ブラジルの自宅のネット環境がやや不安定な事だと思うようになりました。 そんな中、コロナウィルスの蔓延で、人々の暮らしもどんどんオンライン化しました。私もまず、ポルトガル語のクラスがSkype対応になりました。イヤフォンを通してのレッスンは、対面の時より発音がバレバレ、なかなかハードです。夫も在宅ワークとなり、ほとんど家でパソコンを見ています。世間も、場所にとらわれず、色々な活動ができることを理解してきました。と、一斉にオンラインのあらゆるツールが使われ始めました。 所属しているコミュニティでは、ミーティングやイベントはもちろんのこと、私はカウンセリングもオンラインで行なっています。多少なりとも慣れていたので、この波には乗れたかな、と、思う間も無く、今度は次々とライブ用配信ツールが利用されて 「Facebookライブしない?」とか 「ストリームヤード使ってみようよ」 なんて、誘われました。基本、誘いを断らないポリシーなので、あちこちに顔を出しているうちに、遂に成り行きから、静岡のFMラジオとケーブルテレビにまで出演してしまいました。ブラジルにいて、何故静岡?でも、これもオンラインで繋がる人間関係だからこそなんですよね。 何かやろう!と思った時、以前なら近くにいる人、一緒に活動できる人が中心でしたが、今やどこにいても、いつでも、やる気さえあれば繋がれるし、配信できるのです。 思えば、以前の会社では、社内専用のコミュニケーション方法に頼りきっていました。そのせいで、世の中に出回っているツールに触れなかったことを反省すると共に、やはり人間は、必要にせまられて進歩していくのだと、感じました。変化=成長だと痛感! 仕事も知り合いもなく海外暮らしが始まった事で、思えばあの時、私のIsolamento social (=社会的孤立、つまり自粛生活)は、すでに始まっていたのだと思います。コロナより一足早く私は環境の変化の中で、試行錯誤しながらインターネットを介して世界と繋がることを知りました。これは日本にいた時には想像もしなかった世界だし、日本にいたらきっと、ここまで世界と繋がれなかったと思います。 コロナをきっかけに、気づきを持った人がたくさんいらっしゃるはずです。そして、この経験が次の世界へのチャレンジ、思いもしない常識や価値観が出てくるはずです。となると、この時期に現実を受け入れ、新たな挑戦をした人こそが、次のセカイをキャッチアップ出来るに違いありません。 こんな環境下に置かれても、我が夫はマイペース、仕事以外は誰ともオンライン交流してませんが、大丈夫でしょうか?彼は、次のセカイの入口にたどり着けますかね? [caption id="" align="alignnone" width="1024"] こんな自粛期間中ですが、「母の日」にはアクロバット飛行機による飛行機雲が空に描かれて、ちょっとホッとしました[/caption] ********************** 今までのブラジル情報は、「きれい生活研究所」Kireiライフキャリアのすすめブラジル発「駐妻」に転職しました!〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜にて御覧いただけます。 https://kireilife-lab.com/?cat=84 *「世界ウーマン」掲載中 https://www.sekaiwoman.com/columns/bom-brasil/ ]]>