コーヒー大国!アイスコーヒーは邪道?だけどやっぱり暑い夏
「目指せ!自由なオトナ女子 de ブラジル」by セニョーラプリマベーラ(岩井真理)
Vol.2 ブラジル夏の飲み物
皆さんこんにちは!ブラジルカンピーナスに住むプリマベーラこと、Mariです。
もともとコーヒー好きな私は、こちらに来てからも、本場のコーヒーをあちこちのカフェで飲むのが、最高の楽しみになりました。
どの店もハズレなく、そこそこのクオリティーだし、他の南米の国へ旅行しても、やっぱりブラジルのコーヒーが一番!
それもそのはず、ブラジルのコーヒー生産量は世界一、なんと世界全体の約3割を占めています。
その収穫量によって、その年の世界のコーヒー価格が大きく変動すると言われているほどで、輸出量でも世界一を誇っており、消費量も、アメリカに次いで第2位と、まさにコーヒーの国なのです。
元々、イタリア系移民が最も多いことから、ブラジルの食に関する習慣は、パスタ、チーズ、トマトに並んでコーヒーも濃いめのエスプレッソが主流です。
食後やお茶の時間には、カフェジーニョ(cafezinho)と呼ばれるデミタスサイズを必ず飲みます。脇には一口サイズの甘いお菓子が必ず添えられていて、何とも幸せな気分になります。
かつては、品質の高いコーヒーの多くは輸出されてしまい、ブラジル国内で美味しいコーヒーを飲める機会は限られている、と言われていましたが、ここ15年くらいの間に大きく変化し、最近ではスペシャリティコーヒーやグルメコーヒーなるものも流行り、エスプレッソのみならず、ドリップやサイフォンで淹れる店も出てきました。
実は、来たばかりの頃は飲みたくなっても、どこへ入ったら良いのかわからず、ついついお馴染みの緑色の看板に引き寄せられて、アメリカ・シアトル発S店へ通っていました。
このコーヒーも、基本はエスプレッソなので、ブラジル人好みなのか、いつでも賑わっています。
人気は、クリームたっぷりちょっと甘めなドリンクや、ラテやマキアートなどエスプレッソに牛乳を入れたものの様です。また、この店は、若いビジネスマンや学生が多い気がします。パソコンを広げて仕事をしたり、友達同士で勉強している光景は、日本と同じです。
しかし、ある日、年配のブラジル人に言われました。
「どうもアメリカ式のは、自分にはコーヒーじゃないんだよ。コーヒーは苦くて、熱いエスプレッソに限るよ」と。
うーん、S店でコーヒーを飲んでいるだけでは、ブラジルのコーヒーを語れそうにもない、とその時思いました。
では、どこへ行ったらブラジル式のコーヒーにたどり着けるんだろう?今となっては一つの趣味となった「カフェ巡り」は、こうして始まりました。
とりあえず、街を歩いて、入りやすそうな店、外観が素敵な店、お菓子もありそうな店など、勇気を出して入ってみました。
一番初めに入った店は、実はバダリア(padaria)と呼ばれるパン屋さんでした。パン屋さんと言ってもカジュアルレストランの様な感じで、一日中コーヒーも飲めます。
当初、言葉もわからず、いつでもどこでも「カフェコンレイチ(café com leite )と言ってました。ミルク入りコーヒー、つまりカフェラテです。パン屋さんのカフェコンレイチはまろやかで美味しかったけど、それ以上にクロワッサンが絶品で、結局パンの常連になりました。
チェーン店と思われるカフェにもトライしました。メニューに写真もついていて、オーダーしやすいのですが、この店はよくよく調べたらアルゼンチンに本店のあるお菓子屋さんでした。あ、ブラジル定番ではなかったのね。
その後も、行き当たりバッタリであちこち回っているうちに、私のセンサーも精度を増し、コーヒーをメインにしているカフェをチラホラ見つけられる様になりました。
そういう店は、大抵お店の真ん中辺りに大きなカウンターがあって、そこでコーヒーを淹れるところを見せています。カウンターの脇には、甘いもの好きなブラジル人のために、ケーキなどが並んでいます。
ずっとカフェコンレイチばかりを頼んでいた私ですが、色々な店に行くにつれて、苦さの後からふんわりと感じる味わいが癖になって来て、エスプレッソをストレートで飲み比べたくなりました。
ところが!サンパウロ市内のお洒落カフェで、高級豆を使い淹れて貰ったエスプレッソは、少し酸味が強かったです。また、サントスのコーヒー博物館内のスペシャリティコーヒーも、酸味が勝っていました。
そうか、高級豆は、苦味と酸味のバランスと言うけれど、やや酸っぱ目みたいです。そうなると、イタリアンロースト系が好みの私は、かなりの庶民!一般的ブラジルコーヒーはまさに私の好みそのものと言えます。
そして、ついにイチオシのカフェを見つけました。しかも、我が家から歩いて2分。この店は、エスプレッソに始まり、カフェラテ、カプチーノに加え、各種ブレンドした豆を挽いて、ドリップコーヒーも提供しています。ドリッパーはなんと日本製。
そういえば、グルメ雑誌カフェ部門で1位をとったサンパウロのカフェも、日本のドリッパーやケトルを使ってました。日本製は、評価が高い様です。
そんなわけで、行きつけのカフェも出来、店員さんとも顔見知りになり、少し会話するようになりました。今が夏のブラジルで、そんなある日の会話です。
私「ブラジルでは、夏でも熱いコーヒーなの?アイスコーヒーって飲まないの?」
店「あ、アメリカ式のアイスコーヒーは飲まないね。あれは、コーヒーじゃないでしょ?」
私「はあーアイスティーは飲むのにね。」(逆に、ブラジル人は夏はホットティー絶対飲みません)
店「それなら、夏にぴったりな飲み物があるよ」
と言って、紹介してくれたのがこれです。
Café tônica や cold brew frutas vermelho(tangerina )と言われるものです。なんと、トニックウォーターの中に果物(vermelhoにはイチゴやラズベリーなどの赤い果物、tangerina は柑橘類)が入っています。それを、エスプレッソで割った飲み物です。
トニックウォーターとコーヒー?初めはちょっと疑いましたが、これがなかなか爽やかです。特に、vermelho は、スイーツを食べなくても、ラズベリー入りのチョコケーキを食べてるみたいな味がして、すっかりハマりました。
なるほど、薄味のアイスコーヒーは飲まないけど、トニックウォーターで割った苦めのエスプレッソならOKなんですね。
そう、ブラジル人のコーヒーは、どこまでいってもやっぱりエスプレッソが基本みたいです。]]>