エイジングケアとは?~基本的なケア方法を紹介~
しわやたるみなど年齢による悩みを解消するには、自分に合ったエイジングケアをするのがおすすめです。老化によって肌や体にどんな変化が現れるのか、基本的なエイジングケアにはどのようなものがあるのかなど、エイジングケアに役立つ情報をご紹介します。
- エイジングケアとは
- エイジングケアとアンチエイジングの違い
- エイジング(老化)は肌だけじゃない
– しわやたるみなど肌の変化
– パサつきや白髪など髪の変化
– デリケートゾーンの変化
– 筋肉量の低下
– 体脂肪の増加
– 骨量の低下
– 体力と免疫力の低下
– そのほかの変化 - エイジングケアの基本的な方法
– 肌に合ったスキンケア
– 適切なカロリーと栄養素がとれる食事
– 適度な運動の継続
– 心と体をしっかりと休める
– サプリメントを効率的に利用する - エイジングケアでの注意事項
- まとめ
エイジングケアとは
「いつまでも若々しい自分でいたい」「年齢に負けない美しさを手に入れたい」と願う女性から、関心を集めているエイジングケア。エイジングは「老化」、ケアは「手入れ」を表しており、肌や体の老化に対してお手入れすることを意味しています。
年齢に応じたお手入れ(エイジングケア)をすることで、肌の悩みを解消したり、美しく年を重ねたりするサポートをできます。
女性の平均寿命が延び、人生100年時代と言われる現在、エイジングケアがより求められるようになってきました。それに伴い、多くのエイジングケアアイテムが販売されています。
エイジングケアとアンチエイジングの違い
エイジングケアとアンチエイジングを同じものだと思っている方も多いようですが、二つには違いがあります。
エイジングケアが「老化」を「手入れ」するのに対し、アンチエイジングは「老化」に「抵抗」することを意味しています。エイジングケアという言葉は年齢に合わせたケアを行うときに使用しますが、アンチエイジングという言葉は老化を防止するときに使用するため、薬事法によって化粧品や健康食品のパッケージや広告表記などには使用できないよう定められています。
エイジングケア(老化)は肌だけじゃない
老化は、肌だけでなく体のさまざまなところに現れます。加齢によって現れる変化をチェックして、エイジングケアに役立てましょう。
●しわやたるみなど肌の変化
自分だけでなく、他人も気づきやすいのが肌の変化です。年齢とともに肌の潤いや弾力が低下するため、しわやたるみが現れやすくなります。肌のターンオーバーに必要な日数も伸びてしまうため、シミやくすみが目立つようになり、肌の透明感も損なわれてしまいます。
●パサつきや白髪など髪の変化
年齢は髪にも現れます。老化の代名詞となっている白髪もその一つ。髪がパサついてまとまりにくくなったり、ツヤが失われたりすることも。枝毛や切れ毛、抜け毛に悩まされる女性も多くなります。
●デリケートゾーンの変化
ほかの部位と同じように、デリケートゾーンの肌も潤いと弾力が低下します。肌が乾燥することで、かゆみが生じてしまうこともあるようです。膣の分泌物も低下するため、性交痛が起こるおそれもあります。
●筋肉量の低下
加齢によって、筋肉量も低下するといわれています。筋肉が減ると運動能力が低下するだけでなく基礎代謝も低下してしまうため、太りやすくなったりダイエットの成果が表れにくくなったりすることも。また、筋肉には血液の流れを促す働きもあるため、血行の滞りに悩まされることも増えてしまいます。
●骨量の低下
骨を形成するのに必要なカルシウムが減少することで、骨量が減って骨密度が低くなります。骨がもろく骨折しやすい、骨粗鬆症になるリスクも高くなるため注意が必要です。
●体脂肪の増加
基礎代謝量の低下や運動量の低下などから、体脂肪が増えやすくなります。脂肪が分布する部分も若いころとは異なり、腹部の脂肪が増える女性が多いようです。内臓のまわりに脂肪がつく、内臓脂肪型肥満になってしまうおそれもあります。
●体力と免疫力の低下
加齢にともなう機能の低下や筋肉量の低下、運動量の低下などによって、体力も低下してしまいます。若いころより疲れやすくなったり、疲労回復に時間がかかったりすることも。免疫機能も低下するため、かぜをひきやすくなったり、病気が治りにくくなったりすることも増えてしまいます。
●そのほかの変化
近くのものが見えにくい、薄暗いところだと見えにくくなるなど、視力にも影響が現れます。耳が聞こえにくくなり、特に高音が聞き取りにくくなることも。神経系の働きも低下するため、感覚や反射神経が鈍くなってしまうこともあります。
エイジングケアの基本的な方法
スキンケア、適切な食事、適度な運動などエイジングケアの基本的な方法を身につけて、美しく年を重ねていきましょう。
●肌に合ったスキンケア
老化の程度や現れ方には個人差があるため、自分の肌に合わせたスキンケアを行いましょう。加齢によって肌が乾燥しやすくなるため、肌に潤いを与えるケアが大切になります。しわやたるみ、シミやくすみなど、悩みの解消に役立つ美容液やパックなどを活用するのもおすすめです。紫外線は肌を老化させる大きな原因となってしまうため、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
●適切なカロリーと栄養素が摂れる食事
年齢や体型、活動量などを参考にして、自分に適したカロリーを摂取しましょう。加齢によって基礎代謝や運動量が低下することが多いため、カロリーをとり過ぎないよう注意してください。いろいろな食材を食べるよう心がけ、栄養素をバランスよくとることも対大切です。また、糖化も老化の原因となってしまうため、食生活を整えて血糖値が急激に上がらないようにしましょう。
●適度な運動の継続
エイジングケアに適度な運動は欠かせません。ウォーキングや簡単な筋肉トレーニング、ストレッチなど、無理なく続けられる運動を習慣にしましょう。運動を継続することで、筋肉量を増やしたり、ストレス解消に役立てたりすることができます。
●心と体をしっかり休める
加齢によって体力と免疫力が低下してしまうため、無理しないことが大切です。十分な休息と睡眠を確保して、疲労をためないようにしましょう。ストレスがたまると心身に悪影響を与えるだけでなく肌のターンオーバーも乱してしまうため、リラックスする時間をつくってストレスをこまめに発散することも大切です。
●サプリメントを効率的に利用する
エイジングケアに役立つ栄養素を、サプリメントでプラスするのもおすすめです。いろいろな栄養素を新鮮な食材からとるのが理想ですが、毎回食事に気を配るのは大変なもの。上手にサプリメントを活用することで、食事を準備する負担を軽減し、エイジングケアを継続しやすくできます。
エイジングケアの注意事項
肌と体は年齢とともに変化していくため、定期的にエイジングケアの内容や方法を見直して、肌と体に合わせたケアを行いましょう。また、エイジングケアの方法にもよりますが効果を実感するのには時間が必要なため、継続したケアを行うことも大切です。エイジングケアにかかる手間や時間、費用などを参考にして、無理なく続けられるエイジングケアを選ぶとよいでしょう。
まとめ
エイジングケアは、年齢による肌の悩みを解消し、美しく年齢を重ねる手助けをしてくれます。老化の程度や現れ方には個人差があるため、自分の肌に合わせたエイジングケアを行いましょう。スキンケア、食事、運動などの基本的なエイジングケアを習慣にして、継続して行うことも大切です。自分に合ったエイジングケアを選択して、老化と上手に付き合っていきましょう。
この記事の執筆者:インコさん
正看護師として美容皮膚科をメインに勤務。美容皮膚科では、10代~60代まで幅広い年代の女性の脱毛も担当。多くの女性と接することで、体を美しく整えること、美しく年を重ねることの大切さを学ぶ。
デリケートゾーンを美しく整えたいと希望する女性が多いことから、フェムケアの必要性をより認識。
その後、卵巣嚢腫の手術を経験し、不妊治療のために退社。体外受精を経て1児の母に。
現在は、そうした経験を生かして医療や美容関連のライティングを中心に活動。
医療系記事では、疾病の基礎知識や対処法、美容整形の施術紹介など専門性の高いものを執筆。美容関連では、脱毛やスキンケアを中心に更年期障害やアンチエイジングケアなどのテーマを得意とする。