植物療法は「女性のミカタ」。体に優しい、でも確かな力がある。
毎日のケアだから、ナチュラルがいい。だから、植物。
植物療法とは
日本でも有名な漢方をはじめ、アーユル・ヴェーダやユナニ医学など、世界のいたるところに、植物を取り入れた伝統的な自然療法が存在します。その中で、ヨーロッパで発達したのが、植物療法(フィトセラピー/フィトテラピー)です。フィトケミカルと呼ばれる植物の化学成分を利用して、心身の健康を維持・増進する療法です。
様々な伝統療法、自然療法の中でも、植物療法は伝統療法の域を超え、フランスでは国立の大学で専門的な研究や教育がなされるなど、薬理効果の科学的、臨床的な実証が進んでいます。
またヨーロッパ、特にフランスでは、ホルモン研究が進んでいるため、植物療法によるホルモンケアの研究も非常に進歩しています。
西洋医学や化学が進んだアメリカでも、西洋医学によるホルモンケアの行き過ぎから、今では植物のよるナチュラルなケアが盛んです。
植物療法の種類
日本では残念ながら、植物療法の一種であるアロマテラピー(芳香療法)が先に普及したため、癒しや気分転換として香りを楽しむ気休め的なものとしての認識も強く、フランスでは医薬品に指定され薬局でしか扱えない香りの成分が、日本では雑貨扱いとなってしまったりしています。
でも最近やっと、日本でも健康維持や病気の予防に積極的に活用しようとする試みが増えてきています。
植物療法の具体的なものを一部紹介しましょう。
ハーブティー
乾燥させたハーブを煎じて飲みます。リラックス効果、消化促進、抗炎症作用など、ハーブの種類によって様々な効果が期待できます。
入浴剤
ハーブを乾燥させて入浴剤として使用します。リラックス効果、血行促進、保温効果などが期待できます。
シャンプー
植物由来の成分を配合して、健康な頭皮環境を保ったり、髪にハリやコシを与えたりする効果が期待できます。
スキンケア
こちらもシャンプーと同様に、植物由来の成分を配合した、美容オイル、マッサージクリーム、化粧水、ローションなどがあり、皮膚や毛穴をケアしてハリのある肌を保つなどの効果が期待できます。
上記以外にも、植物療法を取り入れた商品は多岐にわたります。植物は、優しいだけではなく、確かなチカラを持っている、まさに女性のカラダのミカタなのです。
植物療法の将来性
植物療法はますます注目を集めていて、科学的な研究進んで、それによる新しい治療法が開発され、一部の医療機関でも取り入れが進んでいます。
また、高齢化社会なかで、植物療法は、副作用が少なく、慢性疾患の予防や管理に有効な手段として期待もされています。
日本ではありませんが、一部の国では、植物療法の普及を後押しするために、政府による政策支援が行われています。例えば、研究開発への助成金や、医療機関での植物療法の取り入れ促進などの政策があります。
そうしたことを考えると、今後も植物療法は進化していくのではないでしょうか。