【パネトーネのコラージュ】
今年はコロナで会えない人も多いのですが、とりあえず品揃えをチェックしに行きました。いつもの定番パネトーネに加えて、今年はミニサイズの種類が増えてる気がします。みんなで分け合う大きいものではなく、銘々への配慮でしょうか。
【大きな去年のクリスマスツリーなど】
ショッピングモールには大きなクリスマスツリーや、様々な飾り付け、ちょっとした催し物があるはずです。更なるクリスマスムードに浸りたいと思い、私はウキウキ気分でモールへ入っていきました。
入場時の検温とアルコール消毒、入店人数の制限やソーシャルディスタンスについては、ルールが決められているのですが、ちょっとみんな慣れてきたというか、緩んできた感じです。再開当初は、緊張感もあり、用事が済んだら即モールを出て、’帰っていた人々も、今はルールを守りながら、それでも何とか楽しもうとしている、、、はずなんですが、なんとなく、どことなく、違います!
いつもの年よりデコレーションは少なめ、クリスマスツリーもこじんまりとしています。雑貨やさんの店頭に並ぶクリスマスグッズコーナーも、スペース小さめ(というか、空きスペースが多め)です。
「ん?なんか地味~」
と思いながら、あちこち見て歩きましたが、今一つ勢いに欠ける気がします。ブラジル人家族も、いつもなら両手に持ちきれないほど買い物するのに、やや控えめな感じがします。
このショッピングモールは、例年長蛇の列ができるコーナーがあります。サンタクロースと一緒に記念撮影ができる、大きな赤い椅子のコーナーです。子供達が並び、順番が来たら、親達が何枚も写真を撮ります。
ちなみに、ブラジルのクリスマスは、真夏です。気温も35℃くらいあるし、陽射しもきついのです。南半球ですから当たり前ですが、どうも調子が狂います。ブラジル人に言ったら、生まれたときからクリスマスは夏だから、違和感はないそうです。確かに。
ハワイやオーストラリアのサンタさんは、アロハシャツ着たり、サーフィンしたり、というのを見かけたことがありますが、ブラジルのサンタさんは意外とコンサバティブ。スタンダードな赤い服を身にまとっています。モコモコしていて、恰幅の良いサンタさんには、暑苦しそうですけど。
さて、今年もそのコーナーの前を通りましたが、残念ながら誰も並んでいません。並んでいないどころか、真っ赤なソファーもサンタクロースもいません。やはり今年は、人と人が触れあうイベントは中止のようです。子供達の笑顔や、それを見守る親たちの様子に、こちらまでほっこりしていたから、ちょっと寂しい気分になりました。
本来、ブラジルにはカソリックなので、クリスマスは日本のようなイベント色より、宗教としての意味合いが強いと言います。クリスマスツリーよりも、教会の脇に飾られるブレゼッピオpresépioと呼ばれる、キリスト誕生を物語るジノラマが重要です。何とも言えない神秘的なオーナメントで、ちょっと不気味ですが、ブラジルへ来てからこれを見る度に身が引き締まる気がします。
「な~んだ、今年はサンタとのツーショットは取り止めなんだ、残念。」と、呟きなから、窓から中庭をを見下ろすと、毎年飾られているサンタの衣装を着た、大きなクマのぬいぐるみが目に飛び込んで来ました。ん?よく見ると、クマちゃんは、服とコーディネートした真っ赤なマスクを着けているではありませんか!
そして、その周辺では子供達が記念撮影をしています。サンタクロースとのツーショットは出来ないけど、その代わりマスククマちゃんとの撮影とは、まさにコロナに明け暮れた今年ならではです。