2020.11.02

フルーツ天国ブラジル!食卓を彩るカラフルな仲間たち by セニョーラプリマベーラ


目指せ!自由なオトナ女子 de ブラジル
by
 セニョーラプリマベーラ(岩井真理)

Vol.10 フルーツ天国ブラジル!食卓を彩るカラフルな仲間たち

日本とはちょっと違う、食生活が変わる、豊富な果物たちを一挙ご紹介

ブラジルへ来て、私が最初に覚えたポルトガル語は、「マンガー(manga)」
漫画ではありません。マンゴーのことです。
実は、日本にいる時はあまり果物を食べませんでした。果糖は糖度が高いので、太ると思っていました。それに旬の果物は決して安くはないので、積極的に購入することはありませんでした。私が買ってまで食べる果物は、年間を通して2種類、春のイチゴと夏のスイカだけでした。

ブラジルのスーパーマーケットは、その面積のほぼ半分くらいが果物売り場です。普通のスーパーの他に、フルーツ専門のスーパー「フルータリアfrutaria 」もあります。年間通して気温が高めなので、いつでも豊富な品揃えです。今回は、そんな見ても楽しい、カラフルな仲間たちをご紹介したいと思います。


【マンゴー manga】

ブラジルと言えばマンゴー、と言うくらいポピュラーです。しかも、安い。道にもマンゴーの木が生えているので、路上生活者も食べれるから大丈夫!なんて冗談をいう人もいます。スーパーでは、数種類のマンゴーがあり、丸ごとやカットフルーツとしても売られてます。500gで10レアル(約200円)ですから、毎日食べても懐も痛みません。羨ましいでしすね。マンゴーは体温下げる働きと、ビタミンが豊富です。以前、香港で風邪を引いた時に食べたら、みるみる熱が下がったことを思い出しつつ、ブラジルでもマンゴーを頬張っています。

【パパイヤ mamão 】

マンゴーの次によく食べられています。栄養価が高く、胃にも優しいのです。抗酸化作用も強く、2つに切って、朝食に出されることもあります。その他、ブラジルの定番デザート、クレミジパパイヤ(creme de papaia)なんていうのもあります。パパイヤ味のソフトクリームにカシスのリキュールをかけて食べます。分解酵素が豊富に含まれているので、食後の消化を助けるという意味では、理にかなっています。

【アサイー açaí 】

主に、ジュースにしたり他のフルーツと一緒にアサイーボウルにして食べています。街中にもアサイー専門店がたくさんあります。奇跡のフルーツといわれただけあって、ポリフェノールはブルーベリーの18倍、食物繊維や鉄分も豊富で貧血にも効果抜群とか。お気に入りは、アサイーを水で割ったスムージー系のジュースを、気温の高い日にグーっと飲むと、元気いっぱいになります。フルーツ山盛りのアサイーボウルやアサイーのカップアイスも人気です。

【ココナッツ Coco】

言わずもがな、椰子の実です。捨てるところが無いくらい、水分を飲み、白い実の部分はそのまま食べたり、乾燥させてデザートなどに使います。暑くなるとココナッツ水(água de coco )に人気が集まります。特に、店頭で絞りたて販売している時は、思わず買ってしまいます。日本人は、味の好き嫌いが分かれますが、発汗後のスポーツ飲料にも似ています。公園の売店などでは、生ココナッツジュースまるごと売られていて、飲みごたえがあります。

【アテモヤ atemoia】
少し、珍しい果物をご紹介しましょう。

市民市場で初めてみた時は、東南アジアで食べた「釈迦頭」という果物に似てるな、と思いました。それもそのはず、アテモヤは釈迦頭とチェリモヤという果物の掛け合わせだそうです。「森のアイスクリーム」といわれるように、甘くて練っとりした梨のようです。食べ頃を見分けるのが結構難しいです。

【パッションフルーツ maracuja】

暑い地域でよく見るパッションフルーツは、ここではマラクジャと呼ばれています。外側はグレープフルーツみたいにツルツルしていますが、なかを開けると粒々の種がたくさん入っています。ジュースにしたりそのまま食べたりもしますが、ケーキにもよく使われています。アンチエイジングや美容に良いそうですが、血圧を下げる効果もあり、神経を和らげることから、食べると眠くなるから運転してはいけないと、ブラジル人は言います。

【アボカド abacate】
日本でもピュラーですが、切って売っているので、食べ頃が分かりやすく、よく買うようになりました。「森のバター」と言われるように栄養満点ですが、果物ですよね?野菜でしょうか?トマトやオリーブオイルとの相性も良いので、サラダにしたりサンドイッチに挟んだりします。

他にも、ブラジルへ来てから、【ブルーベリー mirtilo 】や【イチジク fig】など、そのまま食べるだけでなく、料理に使う機会が増えました。ちょっとおしゃれな感じになります。

【アセロラ acerola】

日保ちがしないので、滅多に果実として売られてるのを見たことがありませんでしたが、先日珍しく店頭に並んでいました。ほとんどはジュースにして飲みます。ビタミンCが豊富で、風邪の予防にもいいですね。

【イチゴ morango 】

元々ブラジルでは一般的ではありませんでしたが、日系人たちが改良に改良を重ね、現在は人気の高い果物となりました。ブラジルの春(9月)には、アチバイヤという街で「イチゴ祭」が開かれます。改良されたとはいえ、まだまだ甘さ控えめで硬いので、基本的にはケーキにしたり、アイスクリームや生クリームと共にデザートとして食されます。でも、イチゴ祭に行くと、ついつい箱買い(1箱4パックで700円くらい)してしまいます。日本の甘くてみずみずしい品種に比べたら劣りますが、ここブラジルではイチゴは日本を思わせる果物です。他にも日本を感じるのは、は冬季7-8月に売られている【柿 caqui】です。このような表記で、そのままの名前で店頭に並びます。

【スイカ melancia 】
日本では、夏の間しかお目にかかれないスイカが、ここでは一年中食べることが出来ます。最近は小ぶりの品種も出てきたものの、ブラジルのスイカはとても大きいです。値段はとても安くて日本の4分の1くらいです。一つ買ってもなかなか食べきれないので、私はカットしたスイカを1日おきに買って。毎朝たっぷり食べてます。ブラジルならではの果物がたくさんあるのに、結局スイカ?とはいえ、季節ごとに少し味が違うように思います。やはり、真夏(ブラジルの1-2月)のスイカは甘くてみずみずしく、一番の食べ頃です。スイカに準じて、【メロン melão】も安くて種類も多いです。主流は、日本のものとは異なり、皮が黄色い種類で、スッキリした味のものが多いです。でも、やっぱり私はスイカ買っちゃいます。なんと言っても、大好きなスイカを一年中食べられるので、テンション上がります。
その他にも~
【オレンジ laranja】【リンゴ maçã】【バナナ banana】【パイナップル abacaxi】【ブドウ uva 】【梨 pera】【キウイ kiwi】など、

まとめてしまって申し訳無いですが、それくらい種類が豊富です。スーパーに行く度に、何を買うか本当に迷います。

そんな時に、オススメなのはこちらの商品です。プラカッブ入りのカットフルーツです。少しずつ食べたい時にとても便利です。ワッフルにのせたり、ヨーグルトに混ぜたりすることも出来ます。それくらい、ブラジルではフルーツが誰にとっても身近なのです。

もちろん、フルーツジュースの種類もこの通りのラインアップ。種類の多さにびっくりします。また、絞りたて生ジュースもペットボトル詰めで人気の商品です。スーパーには。自由に飲める試飲コーナーもあり、飲んでいる人の人数のわりには買ってる人が少ないのは気になりますが、私にとってはここがポルトガル語で果物の名前を覚える場所です。初めて「abacaxi 」と書かれたボトルを試飲した時、飲んでみてパイナップルだと分かりました。たまに、予想外の味に出くわすこともありますが、ジュースもカラフルで楽しくなるのです。
でも、果糖はとりすぎるとお肌にシミが出きるとか。分量に気を付けながら、なるべく午前中に色んな種類のフルーツを食べて、1日元気に過ごしています。
お陰で、ブラジルへ来てから私は医者要らすです!

*「世界ウーマン」掲載中

https://www.sekaiwoman.com/columns/bom-brasil/