フェムケアって何?効果はあるの?
「フェムケア」という言葉を見聞きする機会が増えてきましたが、フェムケアについてよくご存じない方もいらっしゃるようです。フェムケアとはどんなものでどんな効果があるのかを、女性特有の悩みとともにご紹介します。
- フェムケアとは
- 女性特有の様々な悩み
– デリケートゾーンやバストに関する悩み
– 生理に関する悩み
– 妊娠・出産に関する悩み
– 更年期に関する悩み - 女性特有の悩みを解消する方法
– 自分に合ったフェムテックを活用する
– 商品やサービスを利用して時間をつくる
– 医療機関を受診する - 女性特有の悩みを解決するフェムケア
– 生理のときに役立つフェムケア
– 妊娠・出産時に役立つフェムケア
– 更年期に役立つフェムケア
– 女性特有のパーツの悩みを解決しれくれるフェムケア - フェムケアの効果について
- まとめ
フェムケアとは
「生理痛で集中できない」「更年期で夜眠れないから日中つらい」など、女性ホルモンの変化による体調の不調に悩まされている女性は少なくありません。これらの女性特有の健康問題を、商品やサービスによって解消してくれるのがフェムケアです。女性の社会進出が進むとともに、フェムケアの重要性が高まり注目されるようになりました。
女性特有の様々な悩み
女性ホルモンの影響を大きく受けるため、生理や更年期などに様々な悩みが生じます。デリケートゾーンやバストといった、女性特有のパーツに関する悩みもあります。
●デリケートゾーンやバストに関する悩み
デリケートゾーンは皮膚が薄くて敏感なので、乾燥やかゆみなどが現れやすい部分です。デリケートゾーンの形や色、臭い、アンダーヘアの状態など、普段隠している部分で人と比較できないからこそ、気になってしまうことも多いようです。女性の象徴ともいえるバストの形や大きさ、妊娠や加齢による変化の悩みもあります。
●生理に関する悩み
イライラ、腹痛、頭痛、乳房の張り、倦怠感などが生理前に現れる月経前症候群や、生理中の腹痛や腰痛、眠気や倦怠感など、生理に関する悩みを抱えている女性は少なくありません。月経の処理を面倒に感じている女性も多いでしょう。生理中は温泉に入れないなど、生理によって行動が制限されることも悩みの一つです。
●妊娠・出産に関する悩み
妊娠・出産によって女性の体は大きく変化するため、妊娠線やバストの変化など外見に関する悩みが増えます。体の変化にともなって腰痛や骨盤のゆがみが生じたり、行動が制限されたりすることも問題となっています。また、不妊に関する悩みは増加傾向にあるようです。
●更年期に関する悩み
閉経前後の10年間には、デリケートゾーンの乾燥や性交痛、ホットフラッシュ、息切れや動悸、頭痛や肩こり、尿漏れなど更年期障害と呼ばれる様々な症状が生じやすくなります。不眠によって生活リズムが崩れたり、倦怠感がひどくて日常生活に支障が生じたりすることもあります。イライラや不安感、抑うつなどにより、感情のコントロールができずに悩んでいる女性も少なくありません。
女性特有の悩みを解消する方法
女性特有の悩みを解消するには、いろいろな商品やサービスを活用することが大切です。医療の力が必要になることもあると思います。自分に合う方法を選んで、女性特有の悩みを解消しましょう。
●自分に合ったフェムテックを活用する
テクノロジーを用いて女性特有の悩みを解消してくれる、フェムテックを活用するのがおすすめです。月経周期を管理して月経前症候群(PMS)に備えられるアプリや、排卵周期を管理して妊活をサポートしてくれるアプリ、更年期の体調管理を手伝ってくれるアプリなど、女性の悩みに合わせたアプリが揃っています。尿漏れの改善に役立つ膣圧トレーニンググッズや、肩こりが緩和できるマッサージ機なども人気です。
●商品やサービスを利用して時間をつくる
月経前症候群や更年期障害など女性特有の悩みを解消するのに、休息やリラックスタイムが必要になることがあります。けれど、仕事や家庭、子育てなどに忙しく、ゆっくり過ごす時間をとれない女性も少なくありません。自分の時間を確保するには、家事を時短できる便利な家電や、家事代行サービスなどを利用するのがおすすめです。ゆっくり過ごすことは、ストレスの解消にも役立ちます。また、家族やパートナーに女性特有の悩みについて理解してもらい、サポートしてもらうことも大切です。
●市販の医薬品を活用する
ドラッグストアや薬局などで販売されている、市販の医薬品を活用する方法もあります。生理痛や頭痛、尿漏れなど、悩んでいる症状に合わせた薬を選ぶことができます。市販薬を使用するときには、用法や用量をきちんと守ることが大切です。購入するときに、薬剤師に相談するのもおすすめです。排卵日をチェックできる排卵検査薬や、妊娠しているかをチェックできる妊娠判定薬なども販売されています。
●医療機関を受診する
セルフケアで悩みを改善できない、症状がひどくて生活に支障が生じている場合には、医療機関の受診をおすすめします。他の疾患が原因で、月経前症候群や更年期障害に似た症状が現れることもあるため注意しましょう。また、健康を維持するには早期発見・早期治療が欠かせないため、定期的に健康診断を受けることも大切です。
女性特有の悩みを解決するフェムケア
女性特有の悩みを解決するのに、フェムケアは欠かせません。総合的なケアをするのに役立つ、フェムケアをチェックしてみましょう。
生理のときに役立つフェムケア
- 経血のケア:生理用ナプキン、布ナプキン、タンポン、月経カップ、サニタリーショーツ
- 生理痛や腰痛のケア:温熱シート、腹巻
- 生理前・生理中のバストケア:生理前・生理中のバストアップに対応できるブラジャー
妊娠・出産時に役立つフェムケア
- 妊活をサポートするケア:サプリメント、リラックスアイテム
- 妊娠中のケア:サプリメント、妊娠線予防クリーム、デリケートゾーンのソープやクリーム、バストケアクリーム、マタニティヨガ
- 出産後のケア:デリケートゾーンのソープやクリーム、バストケアクリーム、骨盤体操
更年期に役立つフェムケア
- ホットフラッシュのケア:インナー
- 尿漏れのケア:吸水パッド、吸水ショーツ
- 肩こりのケア:温熱シート、ホットヨガ、アロママッサージ
- デリケートゾーンのケア:専用のソープやオイル
女性特有のパーツの悩みを解決しれくれるフェムケア
- デリケートゾーンのケア:専用のソープやジェル、専用のふき取りシート
- バストのケア:専用のクリーム、機能性の高いブラジャー
フェムケアの効果について
フェムケアは、生理中や更年期などを快適に過ごすサポートをしてくれるものです。心地よく使用できる生理用ナプキンやサニタリーショーツがあれば、生理によるストレスを軽減することができます。更年期の尿もれをフェムケアで改善することはできませんが、吸水ショーツを使用することで、尿漏れを気にせず過ごせるようになるでしょう。また、女性ホルモンの分泌を増やすことはできませんが、保湿効果の高いデリケートゾーン専用のクリームを使用することで、肌に潤いをプラスして肌の状態を整えることができます。自分の悩みを解消できるフェムケアを上手に活用して、毎日を快適に過ごしましょう。
まとめ
女性ホルモンの変化によって、女性は様々な不調を抱えています。
生理、妊娠・出産、更年期をスムーズに乗り越えるためにも、フェムケアを上手に活用しましょう。医療機関を受診したり、家族やパートナーからの協力を得たりすることも大切です。フェムケアの効果をチェックして、自分にあったものを選びましょう。
この記事の執筆者:インコさん
正看護師として美容皮膚科をメインに勤務。美容皮膚科では、10代~60代まで幅広い年代の女性の脱毛も担当。多くの女性と接することで、体を美しく整えること、美しく年を重ねることの大切さを学ぶ。
デリケートゾーンを美しく整えたいと希望する女性が多いことから、フェムケアの必要性をより認識。
その後、卵巣嚢腫の手術を経験し、不妊治療のために退社。体外受精を経て1児の母に。
現在は、そうした経験を生かして医療や美容関連のライティングを中心に活動。
医療系記事では、疾病の基礎知識や対処法、美容整形の施術紹介など専門性の高いものを執筆。美容関連では、脱毛やスキンケアを中心に更年期障害やアンチエイジングケアなどのテーマを得意とする。